和合の郷

―祖母・傾山系 土呂久の環境史 ―

川原一之

「埋もれていた公害を教師が告発」
と報道されて、突如、社会に浮上した
祖母・傾山系の谷間の集落・土呂久。
あれから50余年、少子高齢化が進み、
猪や鹿がのさばり、廃屋が目立つ。

公害を生き延びたのに過疎で衰亡する!
その集落史のキーワードは「和合」。

鉱山が起こしたヒ素公害の実相と、
それに巻き込まれた村落共同体の
葛藤を詳細に報告する。〔著者〕

*本書は、2024年3月に自費出版されたものです。
自費出版本の巻末に掲載された「土呂久健診参加医師名簿」は
世織書房版では省略しています。

目次:

目次:
第1章 自然と人間の関係史
第2章 栄枯盛衰の銀山
第3章 和合の郷の形成
第4章 毒物を産する鉱山
第5章 軍需産業の傘下に
第6章 閉山と和合会解散
第7章 公害患者救済
第8章 国際協力
第9章 環境学習

A5判・上製、全578頁 本体5400円+税 
2024年12月刊行 ISBN978-4-86686-039-8 C3036