アダプテーションとは何か

―文学/映画批評の理論と実践-

岩田和男・武田美保子・武田悠一=編

石塚倫子・岩田和男・大西祥惠・大橋洋一
梶原克教・小西章典・武田美保子・武田 悠一・平林美都子=著

 

原作に寄り添い、あるいは原作から離れて、
多様に増殖し、メディアを横断して形式の変化をもたらし、
オリジナル/コピーの二項対立を超える――

批評の未来への応答。

序 章 アダプテーション批評に向けて
〈武田悠一〉

第一部
理論的考察

第1章 未来への帰還―アダプテーションをめぐる覚書
〈大橋洋一〉

第2章 見ている/知っているのは誰か―〈語り〉のアダプテーションをめぐって
〈武田悠一〉

第3章 アダプテーションを間メディア性から考える―「運動」の表象をめぐって
〈岩田和男〉

第4章 アダプテーションと映像の内在的論理―『ノーカントリー』における遅延を例に
〈梶原克教〉

第二部
批評的実践

第5章 バーガーキング/クィーンの饗宴
―ブラック・コメディとしての『マクベス』と七〇年代アメリカの食・文化・アメリカンドリーム
〈石塚倫子〉

第6章 『嵐が丘』の受容をめぐって―小説と映画のあいだ
〈武田美保子〉

第7章 スヴェンガリアン・モーメント―『トリルビー』とアダプテーションの条件
〈小西章典〉

第8章 ヴァージニア・ウルフと使用人の肖像―アダプテーションをめぐって
〈大西祥惠〉

第9章 創作手法としてのアダプテーション―デイヴィッド・ミッチェルの『ナンバー9ドリーム』
〈平林美都子〉

人名・作品名索引

 

A5判・並製・全314頁、本体2800円+税
2017年3月刊行
ISBN978-4-902163-94-0 C3074