筑豊の朝鮮人鉱夫 1910~30年代

労働・生活・社会とその管理

佐川享平 著

職を求めて日本「内地」へ渡った
多くの朝鮮の人々が就労した炭鉱。
技術革新や労資関係の再編が進む筑豊で、
朝鮮人鉱夫たちは如何なる役割を負い、
どのように暮らしたのか。
戦時体制前夜までの実態を明かす。

目 次

序 章
課題と方法

第1章
朝鮮人鉱夫の就業構造と存在形態

第2章
朝鮮人鉱夫の動態

第3章
一九二〇年代の技術革新と朝鮮人鉱夫
―三菱筑豊砿業所における使用拡大と就労状況―

第4章
三菱筑豊砿業所における朝鮮人鉱夫の管理
―一九二〇年代の模索と帰結―

第5章
昭和恐慌期の三菱鉱業における朝鮮人鉱夫の整理過程
―飯塚炭鉱と雄別炭鉱を事例として―

第6章
一九三〇年代における朝鮮人鉱夫の労働
―麻生商店を事例として―

第7章
筑豊労働運動と朝鮮人鉱夫
―日本石炭砿夫組合による組織化と争議支援をめぐって―

付論1
朝鮮人鉱夫たちの社会的結合

付論2
戦時動員への接続
―既住朝鮮人鉱夫の役割をめぐって―

終 章
総括と展望

A5判・上製・全356頁 本体4400円+税 
2021年3月刊行
ISBN978-4-86686-015-2 C3021