現代教育のシステム論

―ルーマンの構図ー

石戸教嗣

ルーマンのシステム論に依拠して、
日本の教育システムの諸相を考察する。

新自由主義が主導的なイデオロギーとなった
この約35 年間の教育の変化とは?

目次

序論
ルーマンの教育システム論を概観する

第1章
労働の変化と教育システム
―教育原理のシステム論的再編―

第2章
「商品としての教育」から「贈与としての教育」へ

第3章
いじめのシステム論(1)
―包摂と排除のネットワークの視点から―

第4章
いじめのシステム論(2)
―日本社会の縮図としての「いじめ」―

第5章
ネットワークとしての教育システム

第6章
システム論的リスク論から見た教育
―リスク社会のとらえ直しと教育の課題―

第7章
多文化教育とは?

第8章
日本の教育システムの変化とグローバリゼーション
―イエモト組織の変化と教育・労働のカップリング―

第9章
戦争・テロと教育システム
―「希望」を語るシステム―

補論
コロナ・パンデミックと教育

46判・並製・全264頁 本体2300円+税 
2021年12月刊行 ISBN978-4-86686-023-7 C3037