—―〈通級式〉特別学級の誕生—―
林 喜子
特別学級は排除の装置か?包摂の装置か?
――通級指導教室の拡充が進められる今日の教育課題を原理的に問い直す。
20世紀初頭、義務教育年限が4年から6年へと延長される中で成立した特別学級は何のために開設され、どのような課題に向き合ったのか。本書は全国各地で収集した手記、手紙、学校文書、行政文書、新聞・雑誌記事をもとに、近代学校制度が抱える問題の本質に迫る。
目次:
序 章 特別学級は排除の装置か?包摂の装置か?
第Ⅰ編 特別学級の登場
第1章 一九〇〇〜一九一〇年代の小学校における特別学級の登場
第2章 大阪府師範学校附属小学校における〈通級式〉特別学級の登場
第3章 岩手県師範学校附属小学校における〈固定式〉特別学級の登場
第Ⅱ編 師範学校附属小学校における特別学級の展開
第4章 文部省による特別学級設置奨励施策の実態
第5章 師範学校附属小学校における特別学級設置奨励施策の受け止め
補 論 文部省普通学務局による「劣等児取扱」に関する調査について
第6章 教育雑誌にみる〈通級式〉特別学級の位置付け
第Ⅲ編 師範学校附属小学校における特別学級の存続と廃止
第7章 福岡県女子師範学校附属小学校にみる特別学級の存立条件
第8章 奈良女子高等師範学校附属小学校における特別学級の成立と廃止
終 章 特別学級における排除と包摂の両義性―通常学級からの排除と小学校への包摂
A5判・上製、全320頁 本体3600円+税
2026年2月刊行 ISBN978-4-86686-050-3 C3037

