—―他なるものへと応答する〈倫理〉的主体性の意味—―
福若眞人
自ら命を断つ子どもたちに教育学は何ができるのか――
孤立した状況を一人で生きていくことは困難である。困難に陥った人が、死を選択しなくてもすむような社会を形成していくために「教育」にできることは何か。本書は、レヴィナスとともにそのためのてがかりを模索する。
目次:
序 章 〈倫理〉的主体性をめぐるレヴィナスへの問いかけ
第Ⅰ部 〈倫理〉的主体を触発する「死」
第1章 レヴィナス思想における二つの主体性と「死」、他者の位置づけ
――〈倫理〉的主体性の基本枠組み
第2章 「死者」に対する「生き残った者」の〈倫理〉的な関わり
――「語り」による応答がもたらす「復活」
第3章 「主体の死」の捉え直し
――レヴィナスの思想に通底する主体の超越
補 論 〈倫理〉的主体性と「ことば」の関係
第Ⅱ部 〈倫理〉的主体性の発露としての「教え」
第4章 〈倫理〉的応答を触発する「師」との関わりと「教え」
――「死」を取り扱う教育における「師」の役割
第5章 「聞くこと」の他動性と「行うこと」の先行性
――非暴力的な「教え」の可能性と条件
第6章 「教え」に現れる死者がもたらすもの
――「第三者」の諸相と〈倫理〉的主体への問い
終 章 〈倫理〉的主体性による他なるものへの応答
補章1 学校で死とともにあることを語り、思考することの意義と課題
――レヴィナス思想の教育への接続をめぐる留意点の検討
補章2 学校教育における「家族」の意味作用
――レヴィナス思想の「家族」「死者」「意味」からの示唆
A5判・並製、全272頁 本体3200円+税
2026年2月刊行 ISBN978-4-86686-051-0 C3037

