詩とアートが“ほんとうのたべもの”になるとき

読むことと描くことをつなぐ

石井順治・ひぐちけえこ

もの(存在)みな光るアートの学び――一人の教師と一人の画家と子どもたちが、まど・みちおの一篇の詩と出会い味わい絵画に描くアート実践を展開し、その想像力によって自然(草、木、雨、風……)の存在と子ども一人ひとり、教師、アーティストの存在の輝きを交歓し合った珠玉の記録。(佐藤 学=東京大学名誉教授による推薦文より)

詩と描画によるアート教育が生む歓びに、子どもが心を開きつながりあう姿を描いた珠玉の記録と対話。あなたも“響感性”に魂を揺さぶられ豊かな時がそこに広がるだろう。(秋田喜代美=学習院大学文学部教授、東京大学名誉教授による推薦文より)

目次:

第Ⅰ章 詩と出会い味わう子どもたち
1 詩と出会う前に
2 詩との出会いは音読で
3 詩の読みは丸ごと
4 読みを聴き合い 読みがつながる
5 「どうして!」が生み出したドラマ
6 詩を味わうたのしさ 心地よさ
7 アート・レッスンにつながる子どもたちの読み
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つながりの小部屋① 詩とアートの架け橋

第Ⅱ章 響き合うアート
準備段階 アート・レッスンを組み立てる
1 素材選び
2 レッスンの展開
第一段階 フロッタージュ
1 感覚体としての子ども
2 表現の多様性
第二段階 クレヨン
1 聖なる沈黙
2 気持ちの色
第三段階 絵の具
1 あたたかい雪
2 探究という表現
3 ほんとうのたべもの
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つながりの小部屋② 子どもの表現は私たちへの贈り物

第Ⅲ章 ディスカッション・授業とレッスンが私たちにもたらしたもの

A5判・並製、全200頁 本体2000円+税 
2025年11月刊行 ISBN978-4-86686-047-3 C3037